"すると大男がムクッと立ち上がり、怖い顔をして私に迫ってきた香港旅行社私は焦って…大男をビシッと指差した.「ハウス!!」…その場の全員が固まる.私はハッとしてしどろもどろになる.「え?ええと…昔ウチで大きな犬を飼ってていつも押し倒されてて、こうすると大人しくなって……ごめんなさい…」一瞬間を置いて…みんなが大爆笑…大男は歯を剥き出して威嚇している.本当にエディみたいだ.「………だって乱暴するから………」私が萎れると、大男が意外な事を言う.「ヘンな女だ.気に入った!」「へ?」「忠実な愛犬になってやるって言ってんだっ!!」その瞬間大男は、らしくない素早い動きで私に向かってきた.何が起こったのかわからないうちに、彼の肩に担がれていた.「え?やだ!何?ちょっ、ちょっと!!やだやだ!!おろしてよ!!」「沖田くん!やめなさい!!」奥さんが叫ぶが大男はどこ吹く風.周りの男性陣は「あーぁ」という顔をして事態を見守っている.「もうっ!!バカぁ!!」私が腕を突っ張り身体を起こそうとすると、掴んだ大男のズボンが少し下がる.「俺のズボン下ろしてケツが見たいのか?お前の方がいいケツしてるじゃんか.」そう言うと大男は私のお尻を撫でまわした.「やっ!!やだっ!ヘンタイ!!」「沖田っ!!」全員が血相を変えて怒鳴る.「ご主人様をお連れしま~す.」大男は何事も無かったかのように歩きだした.悔しいことに私はしっかりと押さえ込まれていて何も出来ない.おまけに逆さ吊りで頭に血がのぼってくらくらしてきた.寮の階段を上がり、部屋の前まで来てやっと降ろされた.私はズルズルとその場に座り込む.「大丈夫か?」大男がしゃがんで私の顔を覗き込む.私はスイッチが入ったのかバカみたいに笑う.「……今度はお姫様抱っこにしてよね.」「ぶははっ!!やっぱあんたヘンな女だ.それは彼氏にしてもらえ.」沖田さんはそう言って私の頭をポンポンとすると、助け起こしてくれた.「気分悪くないか?」「大丈夫.」「そうか.じゃあご主人様、荷物運ぶから部屋開けといて.」そう言った後「バウ!!」と笑って階段をドドドと降りて行った.私はへらへらと笑いながら鍵を開ける."